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エステティシャンの独立後の年収は?自営の相場と稼げる人・稼げない人の違い

資金・収益

「指名のお客様は増えたのに、給料はほとんど変わらない」。エステティシャンとして働きながら、そんなもどかしさを感じていませんか。辞めたいわけではなく、自分の力をもっと収入に結びつけたい。そう考えて、独立が頭をよぎる人も多いでしょう。

ブランクがあり、また働くなら自分のペースで働ける独立を考えている人もいるかもしれません。ただし、独立すれば必ず年収が上がるわけではなく、働き方や仕組みによって結果は大きく変わります。

この記事では、公的統計で見る勤務時の平均年収と、独立後の年収を試算する方法を紹介します。自宅サロン・テナント・業務委託別の試算や、年収1,000万円に必要な売上、稼げる人・稼げない人の違いも解説します。

勤務エステティシャンの平均年収は?公的統計で見る今の収入

独立後の年収を考える前に、まずは今の収入を正しく知っておきましょう。比べる基準がなければ、独立して本当に収入が増えるのかを判断できないためです。

ここでは、厚生労働省の統計から見たエステティシャンの平均年収と、勤務エステティシャンの給料の仕組みを紹介します。あわせて、勤務と独立とで「年収」の意味がどう違うのかも解説します。この違いを知っておくと、あとで紹介する試算の数字が読みやすくなるはずです。

エステティシャンの平均年収は353.9万円|厚生労働省の統計から

厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)によると、エステティシャンの平均年収は353.9万円です。この数値は、令和7年賃金構造基本統計調査をもとにしています。

あわせて、次のようなデータも示されています。

項目 数値
平均年収 353.9万円
平均年齢 37.9歳
月の労働時間 168時間

平均年齢は37.9歳で、経験を積んだ人も含めた平均の年収が353.9万円ということになります。

この数字を見て、「立ち仕事で体力も使うのに、年収はこれくらいなのか」と感じる人もいるでしょう。一方で、これはあくまで全国の平均です。働くお店や地域、役職によって、実際の年収には差があります。まずは自分の給料明細と見比べて、今の立ち位置を確認してみてください。

勤務エステティシャンの給料の仕組み|基本給・歩合・指名料・役職手当

勤務エステティシャンの給料は、一般的に次のような要素で成り立っています。

要素 内容
基本給 毎月決まって支払われる給料
歩合 施術や物販の売上に応じて上乗せされる給料
指名料 お客様から指名を受けたときに上乗せされる給料
役職手当 チーフや店長などの役職に応じて上乗せされる給料

歩合や指名料があっても、給料全体に占める割合は小さいことが多いものです。お店の売上から家賃や人件費、広告費などを差し引いた残りは、経営者の取り分になるためです。

そのため、お店の売上の3〜4割を自分の指名客が支えていても、給料はなかなか増えません。役職が上がっても、責任や仕事量に見合うほど手当が増えるとは限らないでしょう。

「売上をつくっているのは自分なのに」と感じるのは、努力が足りないからではありません。雇われて働く仕組みそのものが、売上と給料を切り離しているのです。

勤務と独立では「年収」の意味が違う|手取りと所得の考え方

勤務と独立とでは、同じ「年収」という言葉でも意味が違います。この違いを知らずに比べると、独立後の収入を多く見積もってしまうおそれがあります。

計算の流れを並べると、違いがよくわかります。

  • 会社員:給料の合計(額面)−(税金+保険料)=自由に使える手取り
  • 独立(個人事業主):年間の売上−経費(家賃・材料費・広告費など)=所得(ここから税金・保険料を払う)
項目 勤務(会社員) 独立(個人事業主)
経費 会社が負担する 自分で負担する
税金・保険料 給料から天引きされる 自分で計算して納める
健康保険・年金の保険料 会社が半分を負担する 全額を自分で負担する

たとえば、独立して年間600万円の売上があっても、経費に400万円かかれば所得は200万円です。そこから税金や保険料を払うため、勤務していた頃より手元のお金が減ることもあります。

独立後の年収を考えるときは、売上ではなく「経費を引いて手元にいくら残るか」で考えましょう。

(参考:厚生労働省職業情報提供サイト(jobtag)「エステティシャン」https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/117)

エステティシャンの独立後の年収は「客単価×客数−経費」で決まる

独立後の年収は、「なんとなく今より増えそう」という感覚ではなく、計算で見通しを立てることが大切です。計算の仕組みさえ知っていれば、自分の場合に当てはめて試算できます。

ここでは、独立後の年収を計算する基本の式を紹介します。あわせて、年収を大きく左右する「客単価」と「固定客の数」、そして手元に残るお金を左右する経費についても解説します。次の章で紹介する働き方別の試算も、この式をもとにしています。

独立後の年収を計算する基本の式

独立後の年収は、次の2つの式で計算できます。

月の売上=客単価×来店人数
手元に残るお金(所得)=売上−経費

客単価とは、お客様1人が1回の来店で支払う金額のことです。たとえば、客単価8,000円で月に48人が来店した場合、月の売上は38.4万円になります。ここから家賃や材料費などの経費を引いた残りが、手元に残るお金です。

項目 試算例
客単価 8,000円
月の来店人数 48人
月の売上 38.4万円
経費 15万円
手元に残るお金(月) 23.4万円
手元に残るお金(年) 280.8万円

式にしてみると、年収を増やす方法は「客単価を上げる」「来店人数を増やす」「経費を減らす」の3つしかないことがわかります。まずは自分が設定したい客単価と、見込める来店人数を考えてみましょう。

客単価と固定客の数が年収を左右する

独立後の年収を大きく左右するのは、客単価と固定客の数です。一人のエステティシャンが施術できる人数には限りがあるため、ただ来店人数を増やすだけでは、どこかで体力の限界を迎えてしまいます。

同じ月50万円の売上でも、客単価によって働き方は大きく変わります。

項目 パターンA:客単価が低い パターンB:客単価が高い
客単価 5,000円 1万円
月の来店人数 100人 50人
月の売上 50万円 50万円
1日の施術人数(月20日) 5人 2〜3人
働き方 体力的に厳しく、一人ひとりへの対応が手薄になりやすい 時間に余裕があり、丁寧な接客やアフターフォローができる

パターンBのように一人ひとりに時間をかけられると、お客様の満足度が上がり、固定客になってもらいやすくなります。固定客が増えれば、新規集客にかかる広告費も抑えられるでしょう。

客単価を上げるには、技術だけでなく、カウンセリングや接客も含めて、料金に見合う満足感を届けることが大切です。

経費の管理しだいで、同じ売上でも手元に残るお金は変わる

独立後の年収は、売上だけでなく経費によっても大きく変わります。同じ売上でも、経費が多ければ手元に残るお金は少なくなるためです。

独立後にかかる主な経費は、次のとおりです。

経費 内容
家賃 テナントやマンションの賃料
光熱費・通信費 電気代、水道代、インターネット代
材料費 施術で使うオイルや化粧品、消耗品
広告費 予約サイトの掲載料、チラシの印刷代
機材費 施術機器の購入費やリース料
保険料 施術中の事故に備える保険

同じ月50万円の売上で、経費が違う2つのサロンを比べてみましょう。

項目 サロン甲 サロン乙
家賃 12万円 4万円
広告費 8万円 1万円
材料費 5万円 4万円
経費の合計 25万円 9万円
手元に残るお金(月) 25万円 41万円

月の差は16万円、1年にすると192万円もの差です。特に家賃は、一度決めるとなかなか下げられません。独立前に、どの経費をどこまで抑えられるかを考えておきましょう。手元に残ったお金から払う税金や保険料については、関連記事「サロン経営は儲からない?失敗する5つの理由と儲かるサロンの共通点」で解説しています。

【働き方別】エステティシャンの独立後の年収を試算|自宅サロン・テナント・業務委託

記事のイメージ画像

エステティシャンの独立には、自宅サロン、テナント、業務委託など、いくつかの働き方があります。働き方によって経費のかかり方や売上の上限が違うため、同じエステティシャンでも年収は大きく変わります。

ここでは、3つの働き方について、前の章の式を使って年収を試算します。どの試算も、客単価8,000円、1日の上限4人・月20日営業(月の上限80人)を前提にした一例です。最後に、勤務時の平均年収と並べて比較します。

自宅サロンで独立した場合の年収試算

自宅サロンは、家賃がかからない分、売上のうち手元に残る割合が高くなりやすい働き方です。予約の6割が埋まった場合で試算してみましょう。

項目 月額の試算例
売上(8,000円×48人) 38.4万円
家賃 0円
光熱費・通信費の増加分 −1万円
予約システムなどの利用料 −1万円
機材のリース料 −1.5万円
保険料など −0.5万円
広告費(SNS中心) −2万円
材料費(売上の約10%) −約3.8万円
手元に残るお金(月) 約28.6万円
手元に残るお金(年) 約343万円

この例では、売上の約7割が手元に残ります。家賃がかからないことが、大きな強みです。無理に売上を大きくしなくても、手元にお金が残りやすい働き方といえるでしょう。

一方で、看板を出しにくく、通りがかりのお客様が来にくいため、集客はSNSや口コミが中心になります。すでに固定客がいる人や、家事・育児と両立しながら自分のペースで働きたい人に向いています。

テナントで独立した場合の年収試算

テナントで独立すると、人通りのある場所で集客しやすく、売上を伸ばしやすくなります。その一方で、家賃などの固定費が重くのしかかります。

予約の埋まり具合が6割の場合と、9割の場合で比べてみましょう。

項目 予約6割の場合 予約9割の場合
月の来店人数 48人 72人
売上 38.4万円 57.6万円
固定費(家賃・光熱費など) −15万円 −15万円
広告費 −5万円 −5万円
材料費(売上の約10%) −約3.8万円 −約5.8万円
手元に残るお金(月) 約14.6万円 約31.8万円
手元に残るお金(年) 約175万円 約382万円

予約が6割しか埋まらないと、年収は約175万円にとどまります。9割まで埋まれば約382万円になりますが、毎月その状態を保つのは簡単ではありません。

テナントは、集客がうまくいけば売上を伸ばせる反面、集客に苦戦すると固定費だけが重く残る働き方です。高い年収を目指すなら、固定費を上回る集客力と、細かなお金の管理が求められます。

業務委託で働いた場合の年収試算

業務委託とは、サロンと契約を結び、個人事業主として施術を担当する働き方です。場所や設備、集客はサロン側が用意し、売上の一部を報酬として受け取ります。

報酬の割合はサロンによって異なりますが、ここでは売上の50%を例に試算します。サロン側が集客してくれるため、予約の8割が埋まる場合を想定しました。

項目 月額の試算例
担当した売上(8,000円×64人) 51.2万円
報酬(売上の50%) 25.6万円
経費(交通費・消耗品など) −1万円
手元に残るお金(月) 24.6万円
手元に残るお金(年) 約295万円

業務委託は、自分でお店を持たないため、家賃や広告費がかからず、開業のリスクを小さく抑えられます。一方で、売上の半分はサロン側の取り分になるため、自分の収入には上限があります。

報酬の割合や、集客をどこまでサロンが担うかは、契約によって大きく変わります。契約前に、報酬の計算方法をしっかり確認しておきましょう。

【比較表】3つの働き方の年収と向いている人

ここまでの試算を、勤務時の平均年収と並べて比較します。

働き方 年収の目安 メリット 注意点 向いている人
勤務(平均) 353.9万円(額面) 経費の負担がなく、保険料は会社が半分負担 成果を出しても給料が増えにくい 安定を重視したい人
自宅サロン 約343万円(予約6割) 家賃がかからず、手元に残る割合が高い 集客の工夫が必要 固定客がいて、小さく始めたい人
テナント 約175万〜382万円(予約6〜9割) 集客しやすく、売上を伸ばしやすい 固定費が重い 資金と集客の力がある人
業務委託 約295万円(予約8割) 開業資金がほとんどかからない 取り分に上限がある まずは独立の経験を積みたい人

※独立した場合の金額は、税金・保険料を払う前の試算です。

表を見るとわかるとおり、独立すれば必ず年収が上がるわけではありません。選び方によっては、勤務時代を下回ることもあります。特に、勤務時の年収は額面の金額で、保険料の半分は会社が負担しています。独立後の金額と単純に比べると、実際の差はさらに大きくなることもあるでしょう。

独立を考えるときは、「年収が上がるかどうか」だけでなく、働き方の自由さや将来の伸びしろも含めて判断しましょう。

エステティシャンが年収1,000万円を目指すには?必要な売上を3ステップで逆算

「独立したら、年収1,000万円も目指せるのでは」と考える人もいるでしょう。目標を持つことは大切ですが、感覚だけで届く数字ではありません。

ここでは、年収1,000万円に必要な売上を、3つのステップで逆算します。あわせて、一人で届かない場合に考えたい方向性も紹介します。計算してみると、一人で施術するだけでは難しいことが見えてくるはずです。

STEP1:手元に残る割合から、必要な年間売上を出す

最初のステップは、手元に残る割合から、必要な年間売上を計算することです。

前の章の試算では、自宅サロンは売上の約7割、テナントは予約9割の場合で約5割強が手元に残りました。ここでは、わかりやすく自宅サロン70%、テナント50%として計算します。

必要な年間売上=目標の年収÷手元に残る割合

働き方 手元に残る割合(試算例) 必要な年間売上 必要な月の売上
自宅サロン 70% 約1,429万円 約119万円
テナント 50% 2,000万円 約167万円

※年収1,000万円は、税金・保険料を払う前の所得とします。

自宅サロンでも、月に約119万円の売上が必要です。前の章の試算(月38.4万円)と比べると、3倍以上になります。まずはこの金額の大きさを、しっかり受け止めておきましょう。

STEP2:1日に施術できる人数の上限から、必要な客単価を出す

次のステップは、1日に施術できる人数の上限から、必要な客単価を計算することです。

一人で施術する場合、1日4人・月20日営業とすると、1年で対応できるのは最大960人です。この人数で必要な年間売上を割ると、必要な客単価がわかります。

必要な客単価=必要な年間売上÷1年の来店人数

働き方 必要な年間売上 予約100%(960人)の場合 予約8割(768人)の場合
自宅サロン 約1,429万円 約14,900円 約18,600円
テナント 2,000万円 約20,800円 約26,000円

予約が毎日すべて埋まっても、自宅サロンで約14,900円、テナントで約20,800円の客単価が必要です。予約が8割の場合は、さらに高くなります。

客単価をこれより低く設定すると、1日に施術する人数を増やすしかなく、体を壊してしまうおそれがあります。一人で施術するだけでは、年収1,000万円は届きにくいのが現実です。一人で施術できる人数の上限については、関連記事「サロン経営は儲からない?失敗する5つの理由と儲かるサロンの共通点」でも解説しています。

STEP3:施術時間を増やさずに売上を上げる|メニューの工夫と物販

3つ目のステップは、施術時間を増やさずに売上を上げる方法を考えることです。施術時間を延ばして料金を上げる方法では、すぐに体力の限界を迎えてしまうためです。

主な方法は、次の2つです。

方法 内容 例
3段階のメニュー 価格の異なる3つのメニューを用意し、お客様が選べるようにする ライト8,000円、スタンダード11,000円、スペシャル15,000円
ホームケア用品の販売 施術で使った美容液やパックなど、自宅で使える商品を提案する 施術代に加えて3,000〜5,000円の商品を販売

3段階のメニューを用意すると、お客様は自分に合ったものを選びやすくなります。人は選択肢が3つあると真ん中を選びやすい傾向があるため、結果として客単価が上がる効果も期待できます。

ホームケア用品の販売は、施術時間を増やさずに売上を足せる方法です。ただし、無理に売り込むとお客様の信頼を失うため、本当に必要な人に提案することが大切です。

一人で届かない場合の3つの方向性|スタッフを雇う・店舗を増やす・ストック型

メニューの工夫や物販だけでは、年収1,000万円に届かないこともあります。その場合に考えたい方向性は、主に次の3つです。

方向性 内容 負担・リスク
スタッフを雇う 施術できる人数を増やし、売上の上限を広げる 人件費がかかり、採用や教育の手間も増える
店舗やベッドを増やす 複数のお店や施術スペースで売上を積み上げる 追加の家賃や設備費が必要になり、管理の負担も大きくなる
ストック型 月額制やセルフ型のメニューで、会員が積み上がる仕組みをつくる 会員に続けて通ってもらう工夫が必要

スタッフを雇ったり店舗を増やしたりすると、売上の上限は広がります。ただし、人件費や家賃が増えるため、集客がうまくいかなければ赤字のリスクも大きくなります。

ストック型は、自分が施術する時間に頼らず、売上を積み上げやすい方向性です。どの方向性にも負担はあるため、自分の資金や目指す働き方に合うものを選びましょう。

独立して稼げるエステティシャン・稼げないエステティシャンの4つの違い

同じように技術や知識を持って独立しても、しっかり稼げる人と、集客やお金のやりくりに苦しむ人に分かれます。その差は、技術の高さだけで決まるわけではありません。

ここでは、独立して稼げるエステティシャンと稼げないエステティシャンの違いを、4つのポイントで紹介します。どれも、独立前から意識しておくことで身につけられるものです。最後に比較表でまとめるので、自分に当てはまるかを確認してみてください。

違い1:値引きに頼らず、価値に見合った料金を設定できているか

1つ目の違いは、料金の決め方です。稼げる人は、値引きに頼らず、提供する価値に見合った料金を設定しています。

独立直後は、お客様を集めたい気持ちから、つい料金を安くしたくなるものです。しかし、値引きでお客様を集めると、次のような問題が起こりやすくなります。

  • 安さを求めるお客様が集まり、通常料金に戻すと来なくなる
  • 値引きを続けるしかなく、忙しいのに手元にお金が残らない
  • 一度下げた料金は、あとから上げにくい

一方、稼げる人は、自分の強みやカウンセリングの質を磨き、その価値をお客様にきちんと伝えています。価格ではなく、施術や接客に納得したお客様が集まるため、値引きをしなくても予約は埋まります。

料金を決めるときは、近くのお店の相場だけでなく、自分が提供できる価値も考えて設定しましょう。

違い2:広告に頼らず、固定客に通い続けてもらえているか

2つ目の違いは、集客の仕方です。稼げる人は、広告に頼りきらず、固定客に通い続けてもらえる関係を築いています。

新規のお客様を集めるには、予約サイトへの掲載などで毎月広告費がかかります。広告に頼った集客を続けると、売上の多くが広告費で消えてしまいかねません。

固定客が多いと、次のようなメリットがあります。

  • 毎月の売上が安定しやすい
  • 新規集客にかける広告費を抑えられる
  • 口コミや紹介で、新しいお客様が増えやすい

固定客に通い続けてもらうには、施術の技術だけでなく、施術後のフォローや、次回の来店をすすめる声かけが欠かせません。お客様一人ひとりの悩みや来店の記録を残し、次の提案に生かすことも大切です。

新規のお客様を増やすことと同じくらい、今のお客様を大切にすることが、稼げる人の共通点です。

違い3:経費を把握し、売上が手元に残る状態を保てているか

3つ目の違いは、お金の管理です。稼げる人は、毎月の経費を把握し、売上がきちんと手元に残る状態を保っています。

稼げない人は、「今月は50万円の売上があったから大丈夫」と感覚で判断し、月末に通帳を見て焦ることになりがちです。売上が多くても、経費がそれ以上にかかっていれば、手元にお金は残りません。

稼げる人は、次のような数字を毎月確認しています。

確認する数字 わかること
月の売上 お店全体の調子
経費の内訳(特に家賃の割合) 何にお金がかかっているか
手元に残るお金 本当に利益が出ているか
新規のお客様1人あたりの広告費 広告費をかけすぎていないか

数字を見ていれば、無駄な経費に早く気づけます。売上の金額ではなく「手元に残るお金」を管理できるかどうかが、経営者としての大きな差になります。

違い4:施術以外の収入源(物販・ストック型の売上)を持っているか

4つ目の違いは、施術以外の収入源を持っているかどうかです。

施術だけで売上をつくる場合、年収は「自分が施術できる時間」に縛られます。体調を崩して休めば収入が止まり、施術できる人数の上限を超えて売上を伸ばすこともできません。

稼げる人は、施術以外にも次のような収入源を持っています。

  • ホームケア用品などの物販
  • 月額制などのストック型の売上
  • 回数券やコースの販売

特に、月額制などのストック型の売上は、会員が積み上がるほど毎月の売上が安定します。自分が施術する時間だけに頼らない収入源をつくることが、年収を安定させ、伸ばしていくための鍵です。

施術一本で頑張り続けるのではなく、複数の収入源を持つ工夫を考えてみましょう。

【比較表】稼げる人・稼げない人の違い

ここまで紹介した4つの違いを、比較表でまとめます。

比較のポイント 稼げない人 稼げる人
料金の決め方 値引きでお客様を集め、客単価が低い 価値に見合った料金を設定している
集客の仕方 広告に頼り、毎月新規のお客様を集め直す 固定客に通い続けてもらえている
お金の管理 感覚で判断し、売上の金額だけを見ている 毎月の数字を確認し、経費を管理している
収入源 施術だけに頼っている 物販やストック型の売上も持っている

稼げる人と稼げない人の差は、技術の差だけではありません。施術する人としての視点にとどまるか、お店を経営する人としての視点を持てるかで、日々の行動が変わってきます。

独立前から、この4つを意識して準備を進めておきましょう。

エステティシャンが独立に向く年齢と経験年数の目安

「今の年齢や経験年数で、独立しても大丈夫だろうか」と悩む人も多いでしょう。独立のタイミングに正解はありませんが、判断の目安はあります。

ここでは、年代別のメリットと注意点、経験年数の考え方を紹介します。あわせて、ブランクがある元エステティシャンが独立するときのポイントも解説します。自分の今の状況と照らし合わせながら、読み進めてみてください。

独立に「何歳まで」という決まりはない|年代別のメリットと注意点

エステティシャンの独立に、「何歳まで」という決まりはありません。年代によってメリットと注意点が違うため、自分の状況に合わせて考えることが大切です。

年代 メリット 注意点
20代 体力があり、新しいことを学びやすい 貯金や固定客が少ないことがあり、資金の負担が小さい始め方を選びたい
30代 技術と接客の経験を積み、固定客もついている 結婚や育児など暮らしの変化と重なりやすく、時間の使い方を考える必要がある
40代以降 豊富な経験があり、同世代のお客様からの信頼を得やすい 体力面を考え、無理のない働き方を設計する必要がある

30代は、技術や接客の経験が十分に積み上がり、固定客もついている人が多い時期です。一方で、結婚や出産、育児など、暮らしが大きく変わる時期とも重なります。

こうした変化をきっかけに、「自分のペースで働ける独立」を考える人も少なくありません。暮らしの変化に合わせて働き方を決められることは、独立の大きなメリットです。年齢そのものより、自分の暮らしに合った働き方を選べるかどうかを軸に考えてみましょう。

経験年数は「年数」より「固定客とカウンセリングの力」で判断する

独立に必要な経験年数も、「何年あれば十分」とは一概に言えません。年数そのものより、独立後に稼ぐための力が身についているかで判断することが大切です。

たとえば、経験5年でも指示どおりに施術してきただけの人より、経験3年で指名客が多く、お客様の悩みを深く聞き出せる人のほうが、独立後に固定客をつくりやすいでしょう。

判断の目安として、次の点を確認してみましょう。

確認するポイント 理由
指名してくれる固定客がいるか 独立直後の売上を支えてくれる
お客様の悩みを聞き出すカウンセリングができるか お客様に合った提案につながる
メニューやホームケアを自信を持って提案できるか リピートが増え、客単価も上がる
技術に自信を持って施術できるか 料金に見合った価値を届けられる

独立後は、技術だけでなく、お客様に通い続けてもらう力が年収を左右します。これらの力が身についてきたと感じたら、独立を前向きに考えてよいタイミングです。

ブランクがある元エステティシャンが独立するときのポイント

出産や育児などでエステティシャンの仕事を離れていた人も、独立を目指すことはできます。ブランクがあっても、これまで培った接客の技術や、お客様に寄り添う力は失われません。

ブランクがある人が独立するときは、次の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 昔のお客様とのつながりを生かす:以前担当していたお客様に、SNSやLINEで独立を知らせてみましょう。開業直後の心強い支えになります。
  2. 技術を学び直し、機器も活用する:講習やセミナーで最新の知識を学び直しておくと安心です。手の負担を減らせる美容機器を取り入れるのも一つの方法です。
  3. 暮らしと両立しやすい働き方を選ぶ:自宅サロンや予約制のお店など、「子どものお迎えまで」のように営業時間を自分で決められる形を選びましょう。

「子どもがいると、勤め先では土日や遅い時間に働けない」という理由で、復職をためらう人もいるでしょう。独立なら、自分の暮らしに合わせて働く時間を決められます。ブランクを理由にあきらめず、小さく始められる形からスタートしてみてください。

施術の手が止まると収入も止まる|独立エステティシャンが抱える課題

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ここまで、独立後の年収の試算や、稼げる人の特徴を見てきました。独立には、頑張った分が収入に結びつきやすいという魅力があります。一方で、エステティシャンが一人で施術する働き方には、避けて通れない課題もあります。

それは、自分の施術の手が止まると、収入も止まってしまうことです。ここでは、この課題を3つの面から整理します。そのうえで、収入を安定させるために必要な考え方を紹介します。

体調不良や家庭の事情で休むと、その日の売上はゼロになる

一人で施術するエステティシャンは、自分が休めば、その日の売上はゼロになります。勤めていれば有給休暇などで収入が守られることもありますが、独立するとそうはいきません。

たとえば、次のような場面で休む必要が出てきます。

  • 体調を崩したとき
  • 子どもが熱を出したとき
  • 家族の介護や用事があるとき

休んでも、家賃や光熱費などの固定費は毎月かかります。売上がないのに支払いだけが続く月が出てくれば、手元のお金はどんどん減っていくでしょう。

また、予約をキャンセルすることになれば、お客様に迷惑をかけてしまいます。キャンセルが重なると、固定客が離れてしまうおそれもあります。自分が休むことも前提にして、お店の計画を立てておくことが欠かせません。

働く時間を増やす以外に、年収を上げる方法は少ない

一人で施術する働き方では、年収を上げる方法が限られます。売上は「客単価×来店人数」で決まり、来店人数は自分が施術できる時間で上限が決まるためです。

年収を上げようとすると、主に次のような方法しかありません。

方法 課題
働く時間を増やす 体力の限界があり、長く続けにくい
客単価を上げる お客様が離れるおそれがあり、簡単ではない
施術時間を短くする 施術の質が下がるおそれがある

売上を伸ばそうと朝から夜まで予約を詰め込むと、一時的に売上は上がっても、体力が続きません。疲れから接客の質が落ちれば、お客様が離れていく原因にもなります。体を壊して長く休むことになれば、元も子もないでしょう。

自分の時間を売って稼ぐ働き方には、はっきりとした上限があるのです。

収入を安定させるには「自分が施術しなくても入る売上」が必要

施術の手が止まると収入も止まるという課題を解決するには、「自分が施術しなくても入る売上」をつくる必要があります。

その代表的な方法が、月額制などのストック型の仕組みです。ストック型とは、会員が毎月決まった料金を払うことで、売上が積み上がっていく仕組みを指します。

項目 来店ごとの支払い ストック型(月額制)
売上の決まり方 施術した回数で決まる 会員の数で決まる
休んだ月の売上 大きく減る 会員が続けば売上が立つ
翌月の売上の予想 しにくい しやすい

お客様自身が機器を使うセルフ型のメニューも、施術者の手を離れて売上をつくれる仕組みの一つです。ホームケア用品の定期購入なども、施術以外の売上を安定させる方法として挙げられます。

ただし、こうした仕組みを一人で一からつくるのは大変です。そこで選択肢になるのが、ストック型の仕組みがすでに整った本部の支援を受けて独立する方法です。

ストック型で収入を安定させるならエクシアという選択肢

「自分の施術の手が止まると、収入も止まる」という課題に向き合う方法の一つが、ストック型の仕組みを持つ本部の支援を受けて独立することです。

ここでは、セルフホワイトニングサロン「エクシア」が、ストック型で収入を安定させたいエステティシャンに向いている理由を紹介します。エステティシャンとして培ってきた接客力や、お客様とのつながりを生かせる点にも注目してください。

月額制で会員が積み上がり、毎月の売上の見通しを立てやすい

エクシアのサロンは、お客様が定額で通い放題になる月額制を採用しています。会員が増えるほど毎月の売上が積み上がっていく、ストック型のビジネスモデルです。

来店のたびに料金をいただくお店では、施術した回数で売上が決まります。一方、月額制では会員の数で売上が決まるため、翌月の売上を予想しやすくなります。

項目 来店ごとに料金をいただくお店 エクシアの月額制
売上の決まり方 施術した回数で決まる 会員の数で決まる
新規集客への頼り方 毎月の新規集客に左右されやすい 会員が積み上がり、新規集客頼みになりにくい
翌月の売上の予想 しにくい しやすい

売上の見通しが立てば、生活費や経費の計画も立てやすくなるでしょう。もちろん、会員に続けて通ってもらうためには、満足してもらえる接客が欠かせません。月額制は、その努力が売上として積み上がりやすい仕組みといえます。

セルフ型のホワイトニングで、施術の手が止まっても売上が止まりにくい

エクシアのサロンは、お客様自身が機器を使ってケアを行うセルフ型のホワイトニングです。スタッフは、機器の使い方の説明や、お客様への接客が中心になります。

一人で施術するエステティシャンの場合、自分の手が止まれば売上も止まります。一方、セルフ型では、オーナーが長い時間施術に付きっきりになる必要がありません。

この違いは、次のような点につながります。

  • 施術できる人数の上限に、工夫の余地が生まれる
  • 手技で体力を使い続けずに済み、長く働き続けやすい
  • 月額制と組み合わせることで、売上が安定しやすくなる

施術の手を止めても売上がすぐにゼロになるわけではない仕組みは、体調や家庭の事情で休む可能性がある人にとって心強い点です。ただし、成果はお店の運営のしかたによって変わります。どのように運営するかは、本部の説明を聞いて確認してください。

エステティシャンの接客力や固定客とのつながりを生かせる

セルフ型のホワイトニングでも、会員になってもらい、続けて通ってもらえるかどうかは、オーナーの接客力にかかっています。エステティシャンとして培ってきた力は、ここで大いに生かせるでしょう。

エステティシャンの経験が生きる場面には、次のようなものがあります。

エステティシャンの経験 生かせる場面
カウンセリングの力 お客様の悩みを聞き、合ったプランを提案する
接客の力 お客様に満足してもらい、続けて通ってもらう
美容の知識 見た目のケアについて、お客様の相談に応える
固定客とのつながり 開業時に、以前のお客様に知らせるきっかけになる

エクシアのFCページで紹介されているオーナーの声にも、「接客のスキルや集客ができれば店舗を出せる」という趣旨のものがあります。ほかの美容事業と並行して運営し、本部のノウハウが別の事業にも良い影響を与えているというオーナーの声も紹介されています。

長年磨いてきた接客力を、新しい形で収入につなげられる点は、エステティシャンにとって大きな魅力といえます。

資金負担を抑えた独立の形は、資料請求・説明会で確認できる

エクシアでは、自己資金が少ない人でも独立を目指せるよう、資金負担を抑えた独立の形を用意しています。「独立したいけれど、まとまった貯金がない」という人でも、挑戦の入り口に立ちやすい仕組みです。

開業後も、本部のサポートを受けながら運営できます。

サポート 内容
業務マニュアル 集客から接客、料金説明までの流れをまとめている
勉強会 営業を支援する勉強会を週1回開催
面談 売上などの数字の進み具合を確認する面談を月1回実施

一人で独立する場合に比べ、仕組みと支援がそろった環境で始められるのが特徴です。費用や契約の形など、具体的な条件は資料請求や説明会で確認できます。今の給料や働き方に悩んでいる人は、まずは気軽に問い合わせてみてください。

まとめ:エステティシャンの独立後の年収は、働き方と仕組みで大きく変わる

厚生労働省の統計によると、エステティシャンの平均年収は353.9万円です。独立後の年収は「客単価×客数−経費」で決まり、自宅サロン・テナント・業務委託のどれを選ぶかで大きく変わります。試算のとおり、独立すれば必ず年収が上がるわけではありません。

年収1,000万円を目指すなら、一人で施術するだけでは届きにくいのが現実です。稼げる人は、価値に見合った料金、固定客、お金の管理、施術以外の収入源という4つの仕組みを整えています。

施術の手が止まると収入も止まる課題に備えたい人は、ストック型のエクシアも選択肢の一つです。資料請求や説明会で、具体的な条件をぜひ確認してみてください。