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サロン開業するには何から始める?開業の手順を準備期間とともに解説

起業・独立

「いつか自分のサロンを開きたい。でも、何から手をつければいいのかわからない」。会社やサロンで働きながら、そんなもやもやを抱えていませんか。毎日の仕事に追われるなかで、やるべきことが多そうに見えて、最初の一歩が踏み出せない人は少なくありません。

サロン開業までの道のりは、大きく7つのステップに分けられます。どの順番で、いつ頃までに何をすればよいかがわかれば、働きながらでも一つずつ準備を進められるのです。

この記事では、コンセプト設計からオープンまでの手順を、準備期間の目安とあわせて解説します。在職中にできる準備や退職のタイミング、よくあるつまずき、すぐに使えるチェックリストも紹介します。

サロン開業の手順は7ステップ|まずは全体の流れと準備期間を確認

サロン開業の準備を始める前に、まずは全体の流れをつかんでおきましょう。ゴールまでの道のりが見えていないと、目の前の作業に追われ、何が終わって何が残っているのかがわからなくなってしまいます。

ここでは、開業までの7つのステップと、それぞれを「オープンの何か月前」に進めるかの目安を一覧で紹介します。あわせて、準備期間の考え方や、スケジュールの立て方、途中でつまずかないための心構えも解説します。

【一覧表】開業までの7ステップと「オープン何か月前」にやるかの目安

サロン開業の手順は、次の7つのステップに分けられます。表の時期は、テナントを借りて半年かけて準備する場合の一例です。

ステップ やること 目安の時期
STEP1 コンセプト設計 オープン6か月前
STEP2 事業計画書づくり オープン6〜5か月前
STEP3 資金調達 オープン5〜4か月前
STEP4 物件選び・内装・機材の準備 オープン4〜2か月前
STEP5 開業届などの届出 オープン2〜1か月前
STEP6 集客の準備・プレオープン オープン2か月前〜直前
STEP7 オープン オープン当日〜1か月後

大切なのは、この順番を守ることです。たとえば、コンセプトが決まる前に物件を契約すると、「思っていたお客様が来ない場所だった」という失敗につながりかねません。

ステップによっては、並行して進めるものもあります。集客の準備は、物件や届出と同じ時期から少しずつ始めておくと安心です。

準備期間は半年〜1年が目安|自宅サロンとテナントで長さが変わる

サロン開業の準備期間は、半年〜1年ほどを目安に考えておくとよいでしょう。ただし、実際の長さは、どんな形で開業するかによって大きく変わります。

開業の形 準備期間の傾向 理由
自宅サロン・レンタルサロン 短くなりやすい 物件探しや大がかりな内装工事がいらない
テナント 長くなりやすい 物件探し、契約、内装工事に時間がかかる

自宅サロンやレンタルサロンは、物件探しや内装工事にかかる時間がほとんどありません。機材をそろえ、届出や集客の準備が整えば開業できるため、数か月で準備を終える人もいます。

一方、テナントは、希望に合う物件がすぐに見つかるとは限りません。契約後も内装工事が必要になるため、準備期間は長くなりがちです。

自分が選ぶ開業の形に合わせて、無理のない準備期間を設定しましょう。

オープン日から逆算して「いつまでに何をするか」を決める

スケジュールを立てるときは、オープン日を先に決め、そこから逆算して各ステップの締め切りを決めるのがおすすめです。ゴールが決まっていると、「今月中に何を終わらせればよいか」が明確になるためです。

オープン日は、「夏頃」のようなあいまいな目標ではなく、「4月1日」のように具体的な日付で決めましょう。4月1日にオープンしたい場合は、次のように逆算できます。

締め切り やること
10月末 コンセプトを決める
11月末 事業計画書を完成させる
12月末 資金の目処をつける
2月上旬 物件の契約と内装工事を終える
3月上旬 開業届などの届出を済ませる
3月末 集客の準備とプレオープンを終える

締め切りを手帳やカレンダーに書き込んでおくと、進み具合をひと目で確認できます。働きながら準備する人ほど、逆算のスケジュールが心強い道しるべになるでしょう。

途中でつまずかないための2つの心構え|日程に余裕を持つ・相談先を持つ

準備を最後までやり切るために、持っておきたい心構えが2つあります。

1つ目は、日程に余裕を持たせることです。開業の準備は、予定どおりに進まないことのほうが多いものです。物件の審査が長引いたり、内装工事が遅れたりすることもあります。最初から1〜2か月ほどの余裕を見込んでおけば、多少の遅れがあっても慌てずに済みます。

2つ目は、相談先を持つことです。開業の準備は、一人で抱え込むと不安が大きくなりがちです。無料で相談できる窓口には、次のようなものがあります。

わからないことは早めに相談し、一人で悩む時間を減らしましょう。

【STEP1〜2】サロンのコンセプト設計と事業計画書づくり(オープン6〜5か月前)

開業準備の最初のステップは、どんなサロンをつくるのかを決めることです。コンセプトは、物件選びやメニュー、料金、集客まで、あとに続くすべての判断の土台になります。

コンセプトが決まったら、それを数字に落とし込んだ事業計画書をつくりましょう。ここでは、コンセプトの決め方と、具体的にするための5つの項目、事業計画書を無料の窓口を使ってつくる方法を紹介します。どちらも、在職中から進められる準備です。

STEP1:コンセプトは「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」で決める

サロンのコンセプトは、「誰の」「どんな悩みを」「どう解決するか」の3つで考えると決めやすくなります。

たとえば、次のような形です。

  • 誰の:仕事帰りに通いたい30代の女性の
  • どんな悩みを:「歯の黄ばみが気になるけれど、通う時間がない」という悩みを
  • どう解決するか:駅近で夜遅くまで予約でき、短時間で終わる施術で解決する

コンセプトがあいまいなまま準備を進めると、判断の基準がなくなってしまいます。物件は駅前と住宅街のどちらがよいのか、料金は高めと手頃のどちらにするのか。一つひとつの選択で迷い、方針がぶれやすくなるのです。

反対に、コンセプトがはっきりしていれば、お客様に伝えたいことも明確になります。ほかのお店との違いが伝わりやすくなり、値下げ競争に巻き込まれにくくなるでしょう。まずは紙に書き出し、一文で言えるまで磨いてみてください。

コンセプトを具体的にする5つの項目|お客様・メニュー・料金・場所・雰囲気

コンセプトの軸が決まったら、次の5つの項目を書き込んで、より具体的にしていきましょう。

項目 考えること 記入例
お客様 年代、仕事、暮らし方、悩み 30代の会社員、仕事帰りに通いたい
メニュー 提供する施術と所要時間 短時間で終わる施術
料金 1回あたりの料金、回数券の有無 通いやすい手頃な価格帯
場所 駅からの距離、周りの環境 駅から徒歩5分以内
雰囲気 内装の色、音楽、接客の距離感 落ち着いた個室で、会話は控えめ

書き込むときは、近くにある同じ業種のお店も調べておきましょう。料金やメニュー、口コミを見比べると、自分のサロンだけの強みを見つけやすくなります。

「このエリアには、夜遅くまで開いているお店が少ない」など、ほかのお店にない点が見つかれば、それがお客様に選ばれる理由になります。

STEP2:事業計画書は「無料の相談窓口」を使って作る

コンセプトが固まったら、事業計画書をつくります。事業計画書とは、どんなお店を、誰に向けて、どうやって運営し、どれくらいの売上と経費を見込むかをまとめた書類です。融資を申し込むときにも提出を求められます。

初めての人が一から自分でつくるのは大変なため、無料で使える次のような支援を活用しましょう。

支援 内容
日本政策金融公庫の創業計画書 記入例つきのひな形を公式サイトで公開している
公庫の創業相談 計画書の書き方や資金の相談ができる
商工会議所・商工会 創業セミナーや個別相談を行っている

ひな形に沿って書けば、何を考えればよいかが自然と整理されます。できあがった計画書を窓口で見てもらえば、数字の甘さや見落としにも気づけるでしょう。

事業計画書に書く内容の詳細は、関連記事「サロン独立するには?必要な資金と準備、貯金が少なくても独立する方法」で解説しています。

【STEP3〜4】サロン開業の資金調達と物件選び・内装準備(オープン5〜2か月前)

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事業計画書ができたら、いよいよお金と場所の準備に入ります。この時期は、開業準備の中でも大きな金額が動く、もっとも慎重に進めたい段階です。

特に気をつけたいのが、資金調達と物件契約の順番です。順番を間違えると、契約したのにお金が足りないという事態になりかねません。ここでは、資金の目処をつけるタイミングと、物件選びで確認したい5つのポイント、内装工事や機材の準備にかかる期間を解説します。

STEP3:資金の目処は物件を契約する前につけておく

資金調達は、物件を契約する前に目処をつけておくことが大切です。物件を契約すると、敷金や保証金、礼金などをすぐに支払う必要があるためです。

融資を利用する場合、申し込みから審査、実際にお金を受け取るまでには一定の期間がかかります。先に物件を契約してから融資を申し込むと、審査の結果によっては支払いができなくなるおそれがあります。工事を始められないまま、家賃だけを払い続けることにもなりかねません。

資金調達は、次の順番で進めると安心です。

  1. 事業計画書をもとに、必要な金額を計算する
  2. 自己資金で足りない金額を確認する
  3. 融資を相談・申し込み、借りられる金額の目処をつける
  4. 目処がついてから、物件を契約する

開業にかかる金額の内訳や、融資・補助金での資金の集め方は、関連記事「美容サロンの開業資金はいくら?自宅サロン・テナント別の内訳と抑え方」で詳しく解説しています。

STEP4:物件選びで確認したい5つのポイント

資金の目処がついたら、物件を選びます。見た目や家賃だけで決めず、次の5つのポイントを確認しましょう。

ポイント 確認すること
広さ 施術ベッドや受付を置けるか、広すぎないか
立地 コンセプトで決めたお客様が通いやすい場所か
用途 サロンとして使うことが契約で認められているか
電気・水回り 機器を使うための電気の容量、手洗いや給湯の設備があるか
契約条件 家賃、保証金、契約期間、退去時に元の状態に戻す条件

特に見落としやすいのが、用途と電気・水回りです。住居用の物件では、サロンとしての営業が認められていないことがあります。また、電気の容量が足りないと、機器を同時に使ったときにブレーカーが落ちるおそれもあります。

気になる物件があれば、実際に現地を訪れて確かめましょう。内見のときには、不動産会社へ遠慮なく質問してください。

内装工事と機材・備品の準備にかかる期間の目安

物件が決まったら、内装工事と機材・備品の準備を進めます。どちらも、依頼してすぐに終わるものではないため、時間に余裕を持って動き出しましょう。

主な流れと、期間の一例は次のとおりです。

準備 主な流れ 期間の一例
内装工事 見積もり依頼→デザインの決定→工事→完成確認 1〜2か月
機材 選定→見積もり→発注→納品・設置 数週間〜1か月
備品 タオル、消耗品、家具などの購入 数週間

実際の期間は、物件の状態や工事の内容によって大きく変わります。機材をリースで借りる場合は、リース会社の審査が必要になるため、さらに時間がかかることもあるでしょう。

目安として、オープンの1か月前には内装工事と機材の設置を終えておく計画にしておくと安心です。残りの1か月を、集客やプレオープンの準備に充てられます。

【STEP5】サロン開業に必要な届出|開業届・保健所・消防の手続き(オープン2〜1か月前)

サロンを開くには、いくつかの届出や手続きが必要です。どの手続きが必要かは、提供するメニューや開業する場所によって変わります。

手続きが漏れていると、オープンを延期しなければならないこともあります。自分のサロンに何が必要かを、早めに確認しておきましょう。ここでは、税務署への届出、保健所への届出、消防署への届出、そのほかに確認したい手続きを順番に解説します。

開業届と青色申告承認申請書は税務署に出す

個人事業主としてサロンを開く場合は、税務署に「個人事業の開業届出書」を提出します。あわせて出しておきたいのが「所得税の青色申告承認申請書」です。

書類 提出先 提出期限
個人事業の開業届出書 住所地などを管轄する税務署 開業した年の確定申告期限まで
所得税の青色申告承認申請書 同上 開業日から2か月以内(1月1日〜15日に開業した場合は3月15日まで)

青色申告とは、きちんと帳簿をつけることで、税金の計算で優遇を受けられる申告方法です。一定の条件を満たすと、所得から最大65万円を差し引ける控除を受けられます。

青色申告承認申請書の期限は、開業から2か月以内です。開業届は開業から1か月以内を目安に出すのが一般的なので、2つの書類は同じタイミングでまとめて出しておくと安心でしょう。

【業態別】保健所への届出が必要なサロン・不要なサロン

サロンの業態によっては、開業前に保健所への届出が必要です。判断のポイントは、提供するメニューが美容師法や理容師法で定められた施術にあたるかどうかです。

業態の例 保健所への届出 関係する法律・理由
美容室 必要 美容師法の「美容所」にあたる
理容室 必要 理容師法の「理容所」にあたる
まつげエクステ 必要 美容師法の美容行為にあたる
エステ 原則不要 美容師法の美容行為にあたらない
ネイル 原則不要 美容師法の美容行為にあたらない
セルフホワイトニング 原則不要 お客様自身が行う施術で、美容師法の美容行為にあたらない

たとえば、まつげエクステは美容師法の美容行為にあたります。そのため、美容師免許を持つ人が、保健所に届け出た「美容所」で施術しなければなりません。

一方、エステやネイルなどは、一般的に保健所への届出は不要とされています。ただし、メニューの組み合わせによっては判断が分かれることもあります。迷ったときは、開業する地域の保健所に確認してください。

保健所の届出が必要な業態は、物件を決める前に相談する

保健所への届出が必要な業態の場合は、物件を決める前に保健所へ相談しておきましょう。美容所には、作業する部屋の広さや、照明の明るさ、消毒の設備などに基準があるためです。

届出の大まかな流れは、次のとおりです。

  1. 物件を決める前に、保健所へ事前に相談する
  2. 基準を満たすよう、内装工事を行う
  3. 開設届を提出する
  4. 保健所の担当者が、設備を確認する
  5. 確認が済んでから営業を始める

もし基準を確認しないまま内装工事を進めると、基準を満たさず、工事をやり直すことになるかもしれません。時間もお金も余計にかかってしまいます。

基準の細かい内容は自治体によって異なります。図面ができた段階で保健所に見てもらうと、やり直しを防ぎやすくなります。

テナントで開業するなら、消防署への届出が必要かも確認する

テナントを借りて開業する場合は、消防署への届出が必要かどうかも確認しましょう。建物の一部を店舗として使い始めるときには、火災の予防に関する届出が求められる場合があるためです。

代表的なのが「防火対象物使用開始届出書」です。建物や店舗の使い方を変えるとき、消防署に提出します。建物の規模や内装工事の内容によっては、消火器の設置など、ほかの対応が必要になることもあります。

提出が必要かどうかや期限は、地域の条例や建物の状況によって異なります。物件が決まったら、次の点を早めに確認しておくと安心です。

  • 管轄の消防署に、必要な届出を問い合わせる
  • ビルの管理会社に、ほかのテナントの届出状況を聞く
  • 内装業者に、工事に関わる届出の有無を確認する

自宅サロンの場合でも、気になる点があれば消防署に相談してください。

そのほかに確認したい3つの手続き|賃貸の事業利用・保険・契約書面

税務署や保健所、消防署への届出のほかにも、確認しておきたい手続きが3つあります。

手続き 確認すること
賃貸の事業利用 賃貸物件でサロンを開くことについて、大家さんや管理会社の許可を得ているか
保険 施術中の事故やお客様のけがに備える損害賠償責任保険に加入しているか
契約書面 エステで長期・高額のコースを販売する場合、法律で決められた書面を用意しているか

特に注意したいのが、エステのコース契約です。特定商取引法では、期間が1か月を超え、金額が5万円を超えるエステの契約を「特定継続的役務提供」として定めています。

この場合、契約の前後にお客様へ決められた内容の書面を渡さなければなりません。お客様は、書面を受け取った日から8日以内であれば、クーリング・オフで契約を解除できます。回数券やコースを販売する予定がある人は、開業前に書面の準備をしておきましょう。

参考:国税庁「開業する場合」https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/42.htm

参考:国税庁「No.2090 新たに事業を始めたときの届出など」https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2090.htm

参考:東京都保健医療局「まつ毛エクステンションについて」https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/about/soshiki/anzen/eisei/oshirase/biyou_ekuste

参考:消費者庁「特定継続的役務提供|特定商取引法ガイド」https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/

【STEP6〜7】サロンの集客準備からオープンまで(オープン2か月前〜オープン後1か月)

届出の準備と並行して、集客の準備も始めましょう。サロンは、お店を開いただけでお客様が来てくれるわけではありません。オープン日に予約が入っている状態をつくるには、オープン前からの準備が欠かせないのです。

ここでは、オープン前にそろえたい集客の準備と、本番前に行いたいプレオープンについて紹介します。あわせて、オープンから最初の1か月でやっておきたいこともまとめました。

STEP6:オープン前にそろえたい集客の準備5つ

集客の準備は、オープンの2か月ほど前から少しずつ始めるのがおすすめです。直前に慌てて始めても、お店の存在を知ってもらうまでには時間がかかるためです。

オープン前にそろえたい準備と、始める時期の目安は次のとおりです。

準備 内容 始める時期の目安
SNS 開業までの準備の様子や、メニューを発信する オープン2か月前
Googleビジネスプロフィール 地図検索でお店が表示されるよう登録する 物件が決まったら
予約サイト ホットペッパービューティーなどに掲載する オープン1か月前
予約の仕組み 24時間Web予約を受け付けられるようにする オープン1か月前
チラシ・ショップカード 近隣へ配布したり、知人に渡したりする オープン2〜3週間前

特にSNSは、早く始めるほど効果が期待できます。内装工事の様子や、コンセプトへの思いを発信すると、オープンを楽しみにしてくれる人が増えていくでしょう。遅くともオープンの1か月前には、すべての準備が動いている状態を目指してください。

プレオープンで知人やモニターに施術し、流れを確認する

オープンの1〜2週間前には、家族や知人、モニターのお客様に来てもらう「プレオープン」を行いましょう。本番と同じ流れを一度試しておくことで、改善点を事前に見つけられるためです。

プレオープンでは、次のような流れを確認します。

  • 予約の受付から、確認の連絡まで
  • 来店時の案内と、カウンセリング
  • 施術の手順と、かかる時間
  • 会計、次回予約の案内、お見送り

実際にやってみると、「施術の時間が予定より長くかかる」「タオルの置き場所が使いにくい」「会計の機械の操作に手間取る」など、思わぬ改善点が見つかるものです。

終わったら、来てくれた人に感想を聞いてみましょう。お客様の目線での意見は、メニューや接客を見直すヒントになります。本番前に小さな失敗をしておけば、オープン当日を落ち着いて迎えられるはずです。

STEP7:オープンから最初の1か月でやりたい3つのこと

オープンしたら、最初の1か月は特に大切な時期です。初めて来てくれたお客様に、また来たいと思ってもらえるかどうかが、その後の売上を左右します。

最初の1か月で、次の3つに取り組みましょう。

  • 口コミの依頼:満足してくれたお客様に、予約サイトやGoogleマップへの口コミをお願いする
  • 次回予約のお願い:施術の直後、満足感が高いうちに次の来店の目安を伝え、その場で予約を取る
  • メニューの見直し:お客様の反応や人気のメニューを見て、内容や料金を調整する

オープン直後は口コミが少なく、新しいお客様に選んでもらいにくい時期です。最初のお客様からの口コミが、次のお客様を呼ぶきっかけになります。

初めてのお客様をリピーターに育てることが、毎月の売上を安定させる近道です。計画どおりにいかない部分があっても焦らず、お客様の声を聞きながら少しずつお店を育てていきましょう。

在職中にできるサロン開業準備と退職のタイミング

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今の仕事を続けながら開業の準備を進めたい人も多いでしょう。実は、開業準備の多くは在職中から進められます。

一方で、退職のタイミングを誤ると、収入が途切れたり、準備が間に合わなくなったりするおそれがあります。ここでは、在職中に進める準備と退職後に進める準備の分け方、退職のタイミングの考え方、オープン日から逆算した退職日の決め方を解説します。

【一覧表】在職中に進める準備・退職後に進める準備

開業準備は、在職中に進めるものと、退職後に本格的に進めるものに分けて考えると整理しやすくなります。

在職中に進める準備 退職後に本格的に進める準備
コンセプト設計 内装工事の立ち会い
近くにある同じ業種のお店の調査 機材・備品の搬入と設置
事業計画書づくり 開業届などの届出
資金の相談・融資の申し込み プレオープン
物件の情報収集・内見、保健所への事前相談 オープン前の集中的な集客
SNSでの発信 オープン当日の準備

コンセプトや事業計画など、考える作業の多くは休日や仕事終わりの時間で進められます。平日の日中に動く必要がある内装工事の立ち会いなどは、退職後に集中して進めるとよいでしょう。

注意したいのが、勤務先の副業に関する規定です。在職中にサロンとしての営業を始める場合は、就業規則で副業が認められているかを必ず確認してください。

退職のタイミングは「資金と物件の目処が立ってから」が目安

退職のタイミングは、「資金と物件の目処が立ってから」を目安に考えましょう。早すぎても遅すぎても、困ることがあるためです。

退職のタイミング 起こりうること
早すぎる 物件探しや融資の審査が長引いた場合に、収入がないまま開業資金や生活費を切り崩してしまう
遅すぎる 平日に行う手続きや、内装業者との打ち合わせに時間を割けず、オープンが遅れる
資金と物件の目処が立ってから 収入を保ちながら準備を進め、動く必要がある時期に集中できる

融資の審査では、勤務経験や安定した収入も見られることがあります。資金の目処が立つ前に退職すると、審査で不利になる可能性もあるでしょう。

資金と物件の目処が立てば、開業の実現が具体的に見えてきます。そのタイミングで退職に向けて動き出すと、準備と収入のバランスを取りやすくなります。

オープン日から逆算して退職日を決める

退職日は、オープン日から逆算して決めるのがおすすめです。オープンの1〜2か月前に退職すると、集中して準備を進める期間を確保しやすくなります。

退職日を決めるときは、次の点を確認しましょう。

  • 就業規則で、退職をいつまでに申し出る必要があるか
  • 残っている有給休暇の日数と、消化する時期
  • 職場の繁忙期と、引き継ぎに必要な期間

有給休暇が残っている場合は、退職前にまとめて消化できるよう相談しておくと、開業直前の準備期間として使えます。4月1日にオープンする場合のスケジュール例は、次のとおりです。

時期 やること
12月末 資金と物件の目処が立ったら、退職の意思を伝える
1〜2月 引き継ぎを進め、有給休暇を消化する
2月末 退職
3月 内装の仕上げ、集客、プレオープンに集中する

円満に辞めるための注意点は、関連記事「サロン独立するには?必要な資金と準備、貯金が少なくても独立する方法」で解説しています。

サロン開業の手順でよくある5つのつまずきと対策

手順を理解していても、実際の準備では思わぬ壁にぶつかることがあります。多くの人がつまずくポイントは似ているため、あらかじめ知っておけば事前に手を打つことができます。

ここでは、開業準備でよくある5つのつまずきを紹介します。それぞれ、なぜ起こるのかと、どう防げばよいのかを短くまとめました。自分の準備に当てはまるものがないか、確認しながら読み進めてください。

物件探しが長引き、スケジュール全体が遅れる

物件探しは、開業準備の中でも特に時間がかかりやすいステップです。希望の広さや家賃、立地の条件をすべて満たす物件はなかなか見つからず、「サロンとしては使えない」と断られることもあります。

物件探しが長引くと、内装工事やオープンの日程もすべて後ろにずれてしまいます。

対策としては、次のような方法があります。

  • 条件に優先順位をつけ、譲れない条件以外は広げて探す
  • 居抜き物件を扱う不動産サイトも使って探す
  • 地域の不動産会社に、サロン向けの物件を探していると伝えておく
  • 物件探しの期間を、スケジュールの段階で長めに見積もっておく

居抜き物件とは、前のお店の内装や設備が残ったまま借りられる物件です。美容系のお店だった物件なら、内装工事の期間も短くできる場合があります。また、物件が見つかるまでの間、レンタルサロンで小さく始めるという選択肢もあります。

コンセプトが決まらないまま物件を契約してしまう

よい物件が見つかると、コンセプトが固まっていなくても「今のうちに押さえておきたい」と契約を急ぎたくなるものです。しかし、これはよくある失敗の一つです。

コンセプトが決まっていないと、その物件が本当に自分のサロンに合っているのかを判断できません。契約したあとで「狙っていたお客様が通いにくい場所だった」「メニューに対して広すぎた」と気づいても、簡単には引っ越せないでしょう。余計な改装費用がかかることもあります。

防ぐためには、物件探しを始める前にコンセプトを一文で言える状態にしておくことが大切です。物件を見るときは、「このコンセプトに合っているか」を基準に判断してください。

魅力的な物件ほど、焦って決めたくなります。そんなときこそ、一度コンセプトに立ち返ることを心がけましょう。

保健所の基準を確認せずに内装工事を始めてしまう

美容室やまつげエクステなど、保健所への届出が必要な業態で起こりやすいつまずきです。基準を確認しないまま内装工事を進め、あとから基準を満たしていないとわかるケースがあります。

たとえば、作業する場所と待合スペースの区切りや、消毒のための設備が基準に合っていないと指摘されることがあります。工事が終わってから指摘を受ければ、やり直しが必要です。工事費が余計にかかるうえ、オープンの日程も遅れてしまうでしょう。

防ぐためには、次の順番を守ることが大切です。

  1. 物件を決める前に、保健所へ相談する
  2. 内装の図面ができたら、保健所に確認してもらう
  3. 確認を受けてから、工事を始める

内装業者にも、美容所の基準を満たす必要があることを最初に伝えておきましょう。

オープンしてから集客を始めてしまう

「お店を開けば、お客様は自然と来てくれる」と考えて、オープンしてから集客を始めるのも、よくあるつまずきです。

オープン直後は、お店の存在を知っている人がほとんどいません。予約サイトやSNSの準備を始めてから実際に予約が入るまでには、時間がかかります。その間は予約が入らないまま、家賃などの支払いだけが続いてしまうのです。

防ぐためには、オープンの2か月ほど前から集客の準備を始めましょう。

  • SNSで、開業までの準備の様子を発信する
  • Googleビジネスプロフィールに登録する
  • 予約サイトに掲載し、オープン日からの予約を受け付ける
  • 知人や前の職場の同僚に、開業を知らせる

オープン日に予約が入っている状態をつくることが、よいスタートを切るためのポイントです。

見積もりが甘く、開業前にお金が足りなくなる

開業準備を進めるうちに、予定よりお金がかかってしまうのもよくあるつまずきです。内装工事の追加や、思わぬ備品の買い足しなどで、費用は少しずつふくらみがちです。

特に見落としやすいのが、次のような費用です。

  • 物件の保証金や仲介手数料
  • 電気や水道、インターネットの契約にかかる費用
  • 工事中に追加で必要になった費用

開業前にお金を使い切ってしまうと、オープン後の家賃や生活費が足りなくなります。お客様が定着するまでの期間を乗り切れないおそれもあるでしょう。

防ぐためには、見積もりを複数の業者から取るとともに、計算した金額とは別に予備のお金を用意しておくことが大切です。たとえば、見積もり額の1〜2割ほどを予備として見込んでおく方法もあります。

開業資金の内訳や運転資金の目安は、関連記事「美容サロンの開業資金はいくら?自宅サロン・テナント別の内訳と抑え方」で詳しく解説しています。

【チェックリスト】サロン開業の準備と手続きの確認表

開業準備はやることが多く、頭の中だけで管理していると、どうしても漏れが出てしまいます。ここまで紹介してきた開業の手順を、チェックリストにまとめました。

チェックリストは、「コンセプト・事業計画・資金」「物件・内装・機材・備品」「届出・契約・保険」「集客・予約・オープン直前」の4つに分けています。準備の進み具合を確認したり、やり忘れがないかを見直したりするときに活用してください。

コンセプト・事業計画・資金のチェック項目

開業準備の土台となる、コンセプト・事業計画・資金のチェック項目です。

  • 「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を一文で言える
  • お客様・メニュー・料金・場所・雰囲気の5つの項目を決めた
  • 近くにある同じ業種のお店を調べ、自分の強みを整理した
  • オープン日を決め、逆算したスケジュールを立てた
  • 事業計画書を作成した
  • 事業計画書を、公庫や商工会議所などの窓口で見てもらった
  • 開業に必要な金額と、自己資金で足りない金額を計算した
  • 融資の相談・申し込みをして、資金の目処をつけた
  • 予備のお金を用意した
  • 勤務先の就業規則で、副業や退職の申し出期限を確認した

この区分は、すべて在職中から進められます。まずはここから取り組んでみてください。

物件・内装・機材・備品のチェック項目

お店の場所と設備に関するチェック項目です。

  • 物件選びの条件に、優先順位をつけた
  • 物件の広さ・立地・用途・電気と水回り・契約条件を現地で確認した
  • サロンとして使うことについて、大家さんや管理会社の許可を得た
  • 保健所への届出が必要な業態の場合、物件を決める前に保健所へ相談した
  • 資金の目処がついてから、物件を契約した
  • 内装工事の見積もりを複数の業者から取り、工事の開始日と完成日を決めた
  • 内装の図面を、必要に応じて保健所に確認してもらった
  • 機材を選び、発注した(リースの場合は審査を申し込んだ)
  • タオルや消耗品、家具などの備品をそろえた

物件と内装は、あとからやり直すのが難しい部分です。一つひとつ確実に確認しましょう。

届出・契約・保険のチェック項目

開業に必要な手続きのチェック項目です。

  • 税務署に「個人事業の開業届出書」を提出した
  • 税務署に「所得税の青色申告承認申請書」を提出した
  • 保健所への届出が必要な業態かどうかを確認した
  • 必要な場合、保健所に美容所の開設届を提出し、確認を受けた
  • テナントの場合、消防署への届出が必要かを確認した
  • 損害賠償責任保険に加入した
  • エステで長期・高額のコースを販売する場合、法律で決められた書面を用意した
  • キャッシュレス決済を導入する場合、申し込みと審査を済ませた

キャッシュレス決済は、申し込みから使えるようになるまでに審査の期間がかかることがあります。オープン日に間に合うよう、早めに申し込んでおくと安心です。

集客・予約・オープン直前のチェック項目

オープンに向けた集客と、直前の準備のチェック項目です。

  • SNSのアカウントを作り、開業までの準備を発信した
  • Googleビジネスプロフィールに登録した
  • 予約サイトにお店の情報を掲載した
  • 24時間予約を受け付けられる仕組みを整え、動作を確認した
  • チラシやショップカードを作り、近隣や知人に配った
  • 知人やモニターを招いて、プレオープンを行った
  • プレオープンの感想をもとに、改善点を見直した
  • オープン日に予約が入っている状態をつくった
  • 口コミの依頼方法と、次回予約の案内の仕方を決めた

すべてにチェックがついたら、いよいよオープンです。

開業準備の負担を減らしたいならエクシアの本部サポートも選択肢に

ここまで紹介したように、サロン開業の手順は多く、在職中に一人で進めるには大変な部分もあります。「準備に割ける時間が足りない」「一人ですべてを進めるのは不安」という人にとって、選択肢の一つになるのが本部のサポートを受けて開業する方法です。

ここでは、セルフホワイトニングサロン「エクシア」の本部サポートが、開業準備の負担を減らしたい人に向いている理由を紹介します。

エリア・物件選びや採用のアドバイスなど、開業前から本部がサポート

エクシアでは、開業前の準備段階から本部がサポートしています。一人で進めると時間がかかりやすい部分を、本部のアドバイスを受けながら進められるのが特徴です。

主なサポート内容は、次のとおりです。

  • 開業するエリアや物件の選定についてのアドバイス
  • スタッフを採用する場合のアドバイス
  • 不動産業者と連携した物件探し

この記事で紹介したように、物件探しは準備期間が長引きやすいステップです。コンセプトに合う物件かどうかを一人で判断するのも、簡単ではありません。

多くの店舗を開いてきた本部のアドバイスがあれば、物件選びで迷う時間を減らしやすくなります。また、すでに持っているスペースを使って開業することも可能です。

開業までの流れが決まっていて、何をいつやるかで迷いにくい

エクシアでは、申し込みから開業までの流れがあらかじめ決まっています。次に何をすればよいかがわかるため、「何から手をつければいいかわからない」という不安を減らせます。

開業までの主な流れは、次のとおりです。

段階 主な内容
申し込み・面談 申し込みと審査、面談を経て、開業の意思を確認する
契約 電子契約書への署名と、初期費用の入金
開業準備 物件の選定、スタッフの募集、機材の送付、備品の発注や内装
研修 機材の使い方、基本業務、接客の研修
集客準備・開業 本部と打ち合わせ、開店日と営業計画を決めて開業

この記事で紹介した7つのステップを、一人で順番に考えて進めるのは大変です。本部が決めた流れに沿って進められれば、働きながらでも準備の抜け漏れを防ぎやすくなるでしょう。

オープン前の研修と集客マニュアルで、準備を一から考えずに済む

エクシアでは、オープン前に研修を受けられます。機材の使い方や基本の業務に加えて、来店したお客様への接客や料金説明の流れも学べます。

オープン時には、本部のスタッフがお店を訪れてサポートする体制もあります。初めてのオープン当日でも、一人きりで対応する不安を減らせるでしょう。

集客については、次のサービスの運用マニュアルが用意されています。

  • ホットペッパー
  • Googleマップ
  • Instagram
  • ミニモ

この記事で紹介したように、集客の準備はオープン前から始めることが大切です。何をどう準備すればよいかがマニュアルにまとまっていれば、一から考える手間を省けます。オープンに向けて、どこからお客様を呼び込むかも本部と一緒に計画できます。

オープン後も週1回の勉強会と月1回の面談で相談できる

エクシアのサポートは、オープンしたら終わりではありません。オープン後も、本部と継続的に関わりながらお店を運営できます。

主なサポートは、次のとおりです。

サポート 内容
勉強会 営業を支援する勉強会を週1回開催
面談 売上などの数字の進み具合を確認する面談を月1回実施
数字の管理 日々の数字を管理するシステムを共有

この記事で紹介したように、オープンから最初の1か月は特に大切な時期です。口コミの集め方や、次回予約の案内の仕方など、悩むことも多いでしょう。

定期的に相談できる場があれば、一人で抱え込まずに済みます。わからないことをそのままにせず、本部と一緒にお店を育てていける環境です。

資金負担を抑えた独立の形は、資料請求・説明会で確認できる

エクシアでは、自己資金が少ない人でも独立を目指せるよう、資金負担を抑えた独立の形を用意しています。「開業の手順はわかったけれど、資金に不安がある」という人でも、挑戦の入り口に立ちやすい仕組みです。

この記事で見てきたように、サロン開業には多くのステップがあります。資金の準備、物件選び、届出、集客など、一人で進めるには時間も労力もかかるでしょう。

本部のサポートを受けて開業する形なら、資金面と準備の両方で支援を受けながら進められます。費用や契約の形など、具体的な条件は資料請求や説明会で確認できます。開業の手順に不安がある人は、まずは気軽に問い合わせてみてください。

まとめ:サロン開業の手順は、逆算して進めれば在職中からでも準備できる

サロン開業の手順は、コンセプト設計、事業計画、資金調達、物件選び・内装、届出、集客準備、オープンの7つのステップに分けられます。準備期間は半年〜1年が目安で、自宅サロンは短く、テナントは長くなりやすい傾向があります。

大切なのは、オープン日を先に決め、逆算してスケジュールを立てることです。資金の目処は物件を契約する前につけ、保健所への届出が必要な業態は、物件を決める前に相談しましょう。

コンセプト設計や事業計画など、多くの準備は在職中から進められます。退職は、資金と物件の目処が立ってからが目安です。まずはチェックリストで、今の準備状況を確認してみてください。

一人での準備に不安がある人は、エクシアの資料請求や説明会で、本部のサポート内容をぜひ確認してみてください。